「勉強ができる」だけでは通用しないのは本当なのかも知れない
兄が就職に失敗した。所謂「就職浪人」になるそうだ。
就職浪人は大変だとよく言われるが、そうするほか無い状況なのだから仕方が無い。
僕は多少驚いたが、
「案外、身近な話なんだなあ」
と、いうのが正直な思いだった。
兄は所謂「秀才」で、努力の人だった。大学も某旧帝大に進学し、勉強は兄弟の中で1番できる。
僕の兄に対する印象は「真面目」の他ない。僕からも、周囲からも優等生だと思われていた。
そんな兄に対して、「いい大学の法学部を出るんだから、国家公務員にでもなるんだろうなあ」なんて思っていたのだが、兄は大学生活を謳歌したらしい。
髪の毛を明るい色に染め、飲み会・サークル・恋愛…etc
まさに人生の華。楽しかったんだろうなあ。
そんな兄が就職に失敗した。
準備が遅かったからなのか、ただ単に周りの人たちよりも諸能力で劣っていたからなのか、どうなのかは分らない。大手銀行や省庁などを受けたらしいがことごとく敗北。昨今、前ほど就職状況は厳しくないとのことだが、良いところを目指すとなると難易度は変わらないのかも知れない。
しかし、今回の兄の失敗の原因は
1,準備が遅かった
2,対策をおろそかにした
3,少数の企業(役所)しか受けなかった
ことにあると考える。
準備の早い人は続々とインターンシップや説明会に参加している。就活解禁したからか、学内でもリクルートスーツを着ている人を見かけるようになった。詳しくは知らないが、遅くとも3年の後期あたりから始めねばならないにもかかわらず、兄は遊びほうけていたのだろう。その頃兄は金髪であった。
また、周囲の話を聞くと、何十社も受けている人が多くいることに驚く。「数打ちゃ当たる」方式なのだろう。その点、兄が受けたらしい社数は少ないように感じられる。一流大学のプライドがそうさせたのか、怠慢からなのか。おそらく後者だろうなあ。
受験浪人は「あと一年頑張るぞ!」となるのだろが、就職浪人はそうはいっていられない。もう戦いは始まっている。
家族として、兄弟として、「しっかりと飯が食える」職業についてほしいと切に願う。
大学一年の年も、およそ3/4が過ぎようとしている。この調子であっという間に就職するんだろうなあ。
とにかく、準備はしっかりやらねばならん。
てか、インターンシップを受けてきた三年生の先輩が「み○ほ銀行のさ~」とか話していたんだが、この先の銀行ってどうなんだろうか。
まあ、しっかり準備しているようだから心配は無用でしょう。