2017年で1番感動した映画 『ラストレシピ 麒麟の舌の記憶』
大学に入ってから、月に1回は映画館に行くようにしている。
まあ、多くはない。毎週行きたい気持ちはあるが、金がないのだからしようがない。
僕が今年観た映画で、「感動する」と言われて思い出すものには
がある。
確かに、心に来るものはあった。鑑賞後、浜辺美波さんのファンになったし、山田涼介さんを応援したくなった。
しかし、ここまでなのだ。
「ここまで」と「そこから」の間に、僕は明確な隔たりを設けている。単純で幼稚なものである。それは「原作を買うかどうか」だ。
僕は、人並みに本を読んでいる。大学生というモラトリアムに、なるべく多くの知識を付けたいと思っているのだが、僕の読書の主眼は知識の蓄積である。本棚を見渡すと、見事なまでに小説がない。バランス良く読んでいきたいと思っているが、どうしたものか。
映画の原作は小説等がほとんどであると思う。従って、小説にアレルギーを持つ僕が原作(小説)を買うのは、僕の中では大変な事件なのだ。
そんな事件が遂に起きた。
『ラストレシピ 麒麟の舌の記憶』は、二宮さん演じる孤高の天才料理人が、歴史に葬られた「幻のレシピ」の謎に挑む、といったような話だ。
帝国時代の日本と現代日本を行き来しながら話が進むが、作中に出てくる料理が実に美味しそうで、終始「飯テロ」を受けている状態であった。
料理の描写がかなり凝っていたように思う。
ただ、エンドロールの際に、料理名と映像が出てくるのだが、個人的感想としてだが、料理のネーミングが絶妙にダサかった様に思う。お高い料理に慣れていないからだろうか、笑い出しそうになった。
映画の中盤以降は、油断するものならば直ぐに涙を流しそうだった。
「男たるもの、周りに人がいる中で泣いてはならん」という素朴な信念があるので、その場では泣かなかったが、かなり危険な状態に。金曜ロードショーの『ALWAYS 三丁目の夕日』では簡単に泣いたが。
僕は、
「料理映画の定番といえば?」
と問われたならば
「ラストレシピ」
と、答えるだろう。
まだ観れると思うので、多くの人に観てほしい。
最後に、上映前の予告で気になったことが1つ。
恋愛映画が多すぎやしないか?それも三角関係的なものが。
直ぐにキスをするし、観ていて辟易とするのは独り身の嫉妬が原因なのだろうか。