ハロウィーン亡国論
10月の末、日本の各地が無秩序状態になる期間がある。
宗教上の成り立ちから完全に離れて、若者たちが仮装大会を行う。
歩行者天国には、狂ったように飛び交う「ハッピーハロウィン」の声。人混みに紛れて痴漢行為が横行し、夜が明けると道路には大量のゴミ。DJポリスもなんのその、ぱりぴに揉まれて仕事にならぬ…
礼儀がない、節度がない、モラルがない… まさに「ハロウィン盛んで国亡ぶ」
とまあ、ハロウィンに参加したことがなく狭い視点でしか見れないためにこういったことを書いたのだが、古谷経衡氏が唱える「ハロウィーン亡国論」には、なるほどと思うところがあった。
ハロウィーン亡国論とは、簡単にまとめると
1,ハロウィンには2人以上からの参加が多く、1人では参加が難しい。つまり、友達がいない人々には参加資格がなく、ハロウィンに浮かれる人々に対する嫉妬やそこから派生する憎悪による犯罪が増える。
2,ハロウィンには返り血を浴びたコスプレや、玩具の自動小銃や猟銃を持つ人々がいる。もしも本当に銃を持った人や殺人犯がいても「これはハロウィンのコスプレです!」の一言で警察の眼をごまかせる可能性がある。ハロウィンに便乗した犯罪が起こる可能性はこれから増えるだろう。
論理の飛躍が気になるところだが、個人的に2には大いに同感する。
確かに、普段ならあり得べからざる格好をしていても、「ハロウィンだしなあ」で済んでしまうだろう。ナイフや鈍器などの凶器を持っていても、それ以上に目を引く格好をしている人々が多々いる中では、印象が薄れてしまう。
僕は昔からハロウィンには良い印象を抱いてなかったから、古谷氏の言いっぷりは実に痛快であった。オードリーの若林さんや古谷氏など、社会を斜めから見る人々に好意をもつ傾向があるのはどうしたものか。
友人とバカ騒ぎするのは結構だが、周りに迷惑かけるなよ。ゴミは片付けろ。あまり周囲の人が不快にならないような仮装をしろよ。言いたいことは山ほどある。とか言いつつ、女性のセクシーな仮装には期待をするんだよ、男だから。
自分にも言えることだが、節度を持つべきだ。
「日本人は周りの目ばかり気にしていて疲れる」などといったことが聞こえるが、てめえらのしていることは個人主義に則ったものではない、単なる自分勝手だ。勘違いも大概にしろ。外国の価値観・文化を表面からしか受容しないからこんな事態になるんだよ。
話は変わるが、一男子大学生の目から見ても、自分を含めて人間は退化していると思いますなあ。
ハロウィンに限らず、日本は亡国寸前ではないか。それを日本の文化の特殊性に帰結するのはどうかと思うねえ。日本を持ち上げすぎるのも気分が悪いが、卑屈になりすぎるのも気持ち悪い。
路上でバカ騒ぎしないで、友人と酒でも飲み交わそうよ。吐くまで飲むなよ、節度がないからね。
いつから日本の秋は騒がしくなったのかなあ。静かに読書ができないじゃないか。